【サクラエビ秋漁】
(記者)
サクラエビの話ですけど、サクラエビ、知事の許可漁業であると思うんですけども。先日、秋漁の開始方針が決まりましたけども、湾奥部の産卵量が非常に厳しい状況にあるという中での今回の決断なんですが、知事として何かお考えになられることがありましたら教えていただければ。
(知事)
まずサクラエビ漁に携わってこられた漁民の方ですね、この方の辛抱は大したものだったということで敬服しています。そうした中で調査をすると、徹底した調査をすると。そして、漁と資源管理とどう両立させるかという中で、秋漁については部分的にしてみましょうということでありまして、湾奥であなたがご指摘になったようにまだ大きく育っていないと。だから、問題があるなっていうことは、特に静岡新聞の調査等でよく知られていること。われわれの方も、これ上流に問題があるんじゃないかということで、上流は山梨県ですから、今これ中平くんも来てると思いますけれども、最新の情報も彼から得られると思うので、この件についてもし中平さんの方から一言二言。
(中平水産業局長)
水産業局長の中平でございます。まずサクラエビの件につきましては、最終的な調査結果まだ出ておりませんので、最終的な調査結果を踏まえて漁協の方で、その方針が決定されるというふうに聞いております。それからもう一つ濁りの件につきましては、現在、山梨県と調整をしておりまして、いろいろ厳しい調整をしていますけれども、遠くない将来には、きちっと山梨県と、調査結果を踏まえた今後の対応について公表できるんではないかというふうに考えてます。以上でございます。
【豚コレラ対策】
(記者)
豚コレラについて対策をお尋ねしたいんですが、農林水産省が豚にワクチンを打つと、9県で接種を推奨するというふうに決めて、静岡はそこには入っていません。県として要望されたかどうか。またもしされた場合は、農水省の対応についてお尋ねしたいです。
(知事)
推奨地域に入ってないんですね。ですから、われわれは今回の補正予算でも、しかるべき手当てをいたしまして、東部、それから中部ですね。そうしたところにしっかり消毒をするということで、経口ワクチンはしかるべく散布しておりますけれども、国としてこれを契機として捉えていただいて、われわれの方も万全の対策をとっているので、ワクチンの件についても今のところ推奨地域に入ってないってことですから、それに従いますけれども、四方包囲されてる形になっているので危機感を持って、今度の補正でできる限りの防疫体制をとりたいというのがわれわれの態度です。
(記者)
すみません、確認なんですが、千葉県とかは接種地域に入れてくれるようにという要望を農水省にしたそうなんですが、静岡県はされてないですか。
(知事)
あのね、現在、江藤農林水産大臣に対しまして5項目について要望をしております。感染の拡大状況等を考慮し、本県も含む適切な豚コレラワクチン接種範囲を設定してくださいと。第2、感染の拡大状況等を考慮し、豚肉の風評被害対策に万全を期してください。第3、豚コレラの発生により影響を受ける養豚農家および畜産関係者への支援を強化してくださいと。第4、感染経路の究明と感染拡大要因を解明し、有効な感染防止対策について情報を提供してください。第5、アフリカ豚コレラに係る輸入検疫等の水際対策を一層強化するようにということで、私の名前で農水大臣に要望してるということであります。
(記者)
それはいつ付け、いつ時点ですか。何日時点でしょうか。
(知事)
これは9月27日、先週末ですね。
(記者)
はい、ありがとうございます。
(記者)
ワクチンの接種については、要望されたということでよろしいですか。
(知事)
はい、今一番苦労してるのは猟友会なんですね。この間猟友会に行きまして、20数名の猟友会のリーダーにお目にかかったんですけども。今のところ200頭ぐらい捕獲されて、そして全部調べたら全部陰性だと。ただ、この夏、暑かったですからね。その中で入っていって処分すると。捕獲するのはいいんだけど、そのあとの処理が難しくて、これで意見交換をいたしまして、猟友会の方たちが言われたことが二つあります。一つは、わなが仕掛けられているところがあるので、そういうところはわなが仕掛けてあるということが書かれてるんですよ。そうすると山に入った人が、そこに行くってことになる。それは絶対やめてほしいと、危険だから。イノシシが出没する危険があるということですね。それが一つです。
それからもう一つは、わなにかかった、あるいは猟銃で仕留めたといったときにそのあとどうするかっていうことで、重たいですからね。これが湖西と浜松でやり方が変わっていたので、今それがより猟友会の方たちにとってやりやすい方向で今調整をいたしまして、その方向で動いてるはずです。この間行ったの1週間、10日ぐらい前かな。これ関係者いますか。ちょっと補足的な説明がもしできるのであれば。
(細谷農業局長)
農業局長の細谷でございます。ただいま知事からコメントありました、豚コレラの関係でございますが、ワクチン接種については静岡県も含めていただくように、先週27日に国に要望書を出したところでございます。それから、イノシシへの経口ワクチンの猟友会の皆さまへの軽減負担ということでは、これは浜松市さんとよく調整をして、しかるべき手順を踏んでやっていけば、浜松市の方でも処理について協力していただけるということで調整をしたところでございます。以上でございます。
(記者)
猟友会の軽減負担のやり方などについて教えてください。
(細谷農業局長)
今、知事からコメントがありましたように、イノシシを処分するには、埋却するかあるいは焼却するかということでございますので、湖西市ならびに浜松市の焼却場あるいはペット用の焼却炉、こうしたものをイノシシの処理のときに使える、そういう方向で浜松市さんと調整したということでございます。
(記者)
それは県からお金を出してということ。
(細谷農業局長)
その処理のところについては湖西市さん、浜松市さんとも特に費用が発生しないですね。普通にごみの焼却を受け入れてくれる中で、イノシシについてもしかるべき処置をすれば受け入れてくれるということです。
(記者)
つまり県のした仕事として、そういった段取りをつけるというか。
(細谷農業局長)
そうですね、お願いして調整したということです。 |